それってどうよ!

《 日々の由無し事から世界情勢まで、感想や思いの備忘録 》

《 2017年3月 》

「森友学園」問題

  籠池理事長の証人喚問が終わり、少し落ち着いたのか「森友学園」問題。しかしまたぞろ出てきた「忖度」という言
葉。昔から、政治家の不祥事が問われると「秘書が勝手にやった。」等と言い訳しその度に「忖度」が出てきたが、ま
あ久し振りに見聞きしたかも?

  「忖度」という言葉自体は別に悪い言葉ではなく、”他人の本心・真意を推察、推測、推量すること〔「忖」も「度」もは
かる意〕”とあるように、誰でも日常行う事ではある。ただし、政治家や会社・組織の上層部がはっきりとした指示を出
さないのに、役人や部下が「忖度」して事を行うのは如何なものか。 出世などに影響するので頑張って「忖度」するの
だろうが、責任の所在を明確にするという意味では弊害の方が多いのではないか。何故こういう風になるかの理由と
して考えられるのは、
①「上」が無能で決断や判断・支持ができない。
②違法性がある・批判を受ける等の可能性がある場合、「上」が後々「下」の責任にして逃げようと思っている。
③「上」が「下」を試そうとしている。
になると思うが、その「忖度」が常に的確なものになる保証はないので、都合の悪い場合①②③のどれを取っても「上
」は知らんぷりを決め込む事ができる。

  上に立つ者は、自身が責任を負う事をしっかりと自覚して、下に明確な指示を与える事が上に立つ者の務めだと肝
に銘じる必要があるだろう。下は下で指示待ち族では駄目だが、「忖度」と言ったところで結局は自分の判断になる・
あるいはされるので、 はっきりとした指示が無ければ事を運ばない方が無難である。 もっとも、「森友学園」との国有
地売買契約について交渉していた近畿財務局も、これはちょっとまずい案件だと思ったのか記録を既に廃棄している
そうで賢いと言えば賢い。また、国有地の払い下げは杜撰なところがあり今までも破格の値段で売られた土地は結構
あるそうなので、「森友学園」の問題だけが問題かと言えなくもない。

  この騒動、「日本会議」(にっぽんかいぎと読む、⇒「日本会議」Wikipedia)の内輪揉めという意見もあるが、確かに籠池泰典理事長に安倍首相 、 松井大阪府知事、籠池理事長が今回の件に関与したと名指しした政治家、「日本会
議」の関係者ではある。 政治家の場合、日本会議国会議員懇談会や日本会議地方議員連盟に入会するようで、大
阪の市会議員の47.7%がメンバーだとも言われる。 もっとも当の籠池理事長は現在はメンバーではないそうである
(「日本会議」田久保忠衛会長によれば、2011年1月に籠池理事長は退会届を提出とのこと)。憶測でしかないが、「
日本会議」の標榜する“美しい日本の再建と誇りある国づくり”に役立ちそうなモデル校として現役・OB会員で内々に
進めようとしていた計画が表面化したために、籠池理事長以外は無関係だと言っているのかも知れない。そう考える
と籠池理事長の「(松井府知事に)はしごを外された」発言も、あながちでたらめでも無さそうである。

(2017/3/25)

 



 

「性の無意味化」

  「草食男子」「肉食女子」等他、男女に色々なレッテルを貼っているのを見聞きするが、もう何年も前から「男性はこ
うでなきゃ」「女性はこうあるべき」といったような考え方は無くなって来ている。 男性がエステや化粧・スキンケア
に整形を行うのは全く普通になっているし、若い女性がくわえタバコで街中を闊歩しているのも別におかしいと思わ
れなくなって来ている。

  人間には、生物としての「雌雄」と社会的な「男性・女性」の2種類の性別があるといわれる。 社会的な男女は意図
的に作られたものだから、時代や地域によってその意味が変わるのは当然で元々は社会の役割分担のためだろう。
現在では女性同士で飲酒するのは普通だし、ぐでんぐでんに酔っぱらって歩道に倒れこんでいる女性も珍しい事では
ないし、ホスト ・ クラブ通いに血道を上げるは、ギャンブルは嗜むは、等々一昔前なら男性の専売特許みたいなもの
で、批判的に見られていた行動である。

  個人的には「男性のオバサン化」「女性のオッサン化」と呼んでいたが、雌雄の違いはあれ同じ人間なのでやる事
は似た様なものになるのだろう。将来的にはいわゆる「男性・女性」というものはどうでもよくなるのではないか。男女
の別無く能力や適性だけで判断される事になれば、落ちこぼれる男性が増えるかも知れない。ただし男の反発は強
いだろう。特に先進国の中で日本での女性の扱いがまだまだ低いのは、一説によると前述の様な事態が起こり得る
からとも言われる。

  「家事」、「育休」も、当たり前のように男がするようになってきている時代、もしかすると女が働いて男が「主夫」をす
るのが普通になるかも知れない。

(2017/3/22)

 



 

権力者の脆さ

朴槿恵と崔順実
朴槿恵(パク・クネ)と崔順実(チェ・スンシル)

  大韓民国第18代大統領朴槿恵(パク・クネ)氏が、 3月10日憲法裁判所により、罷免されることが決定された。大韓
民国史上初の大統領の罷免という事態で、 裁判官8人の全員一致での決定という厳しい結果となった。 一人か二人
くらいは反対か棄権に回るかなとも思ったが、情状酌量の余地も無かったという事だろう。

  1974年8月15日の「文世光事件」で若くして母親を無くし、 1979年10月26日には父親まで凶弾に倒れるといった不
幸な女性であるが、 誠に残念ながら大統領としては「無能」であったと言わざるを得ない。結局今回の件は、簡単に
言ってしまえば崔父娘に朴父娘が食い物にされたと言える。朴槿恵氏が母親を亡くした時に、崔太敏(チェ・テミン)は
朴槿恵氏を取り込んで朴正煕(パク・チョンヒ)に近づく目論見であったのはその後を見れば明白で、この胡散臭い人
物は『韓国のラスプーチン』とも呼ばれていたとか。 ただし、腑に落ちないのは父親の朴正煕までが何故信用したの
か。若い朴槿恵氏が、1日中崔と2人きりで部屋に籠っていても注意もせず、KCIA部長から崔と関係を切るように何
度か進言されても、娘の言葉を聞き入れ耳を貸さなかったそうである。(この事が後に暗殺される原因の1つとなる。)

  娘に甘かったのか不憫に思ったのか、もしかすると勝手な憶測ではあるが、強権政治を行った朴正煕も権力者と
しての重圧から逃れる為奥さんにだけは甘えていて、その代わりを娘に委ねようとしたのかも知れない。 「権力者は
孤独である」と言われるが、その地位・職務を考えればそういう状態にもなるだろう。アメリカの第40代大統領ロナル
ド・レーガン氏が占星術にはまっていた(奥さんの影響とも)のは知られた話であるし、政治家、企業トップ、組織・団
体の長等が占い師を頼っていることも間々聞く話である。 昔、アングラ雑誌と言われた雑誌の記事で、「赤ちゃんク
ラブ」とでも言うような秘密クラブが存在し、 トップに立つ人間が赤ん坊になってあやして貰う云々とあったが、まあ事
実だとしても不思議ではない。

  余談だが、「文世光事件」(朴正煕大統領暗殺未遂事件と言った方が分かり易いと思うが)はアメリカのケネディ大
統領暗殺事件と似たところがあり、素人でもおかしいと感じるのは次の2点。
 1. 犯人とされる文世光は、拳銃の扱いに慣れていたのか?
 2. 文世光の所持していた拳銃は回転式5連発銃とされているが、発砲音は7回したとなっていて辻褄が合わない。
1つ目については、 文世光が犯行に及ぶ前に拳銃を暴発させて自分の太腿を撃ったそうだが、 仮にも暗殺をしよう
とする犯人がそんな間抜けな事をするだろうか。またどこで訓練をしていたのかという疑問もある。2番目については
、所持していた拳銃が5連発で発砲音が7回であれば、 当然弾込めの時間が必要なので間が空くはずである。ところ
が、発砲音はほぼ連続しており弾を込めている様な空き時間がない。 以上から考えられるのは、一人ないし複数別
の犯人が存在し夫婦共々暗殺しようとしたのではないか。朴大統領が直ぐに伏せてしまったので、夫人の陸英修(ユ
ク・ヨンス)を代わりに撃ったとも考えられるが、 まぐれ当たりでない限り頭部を1発で撃つのは、慣れていてしかも最
初から狙っていたからではないだろうか。

  友人関係は恋愛関係に似ていて一方の片思いであることはよくあるが、朴槿恵と崔順実(チェ・スンシル)の関係も
朴氏の片思いで終わりの様である。 或いは、完全に「操り人形」にされていたか。「お嬢様育ち」の面もあり、崔太敏
にある種のマインド ・コントロールを受けたとも見られ憐れと言えば憐れである。 「親友」という言葉が虚しく響く出来
事だった。

(2017/3/19)

 



 

トランプ大統領誕生は想定外か?

  大方の予想を裏切って大統領選挙に勝利し、2017年1月20日をもって第45代アメリカ合衆国大統領に就任したドナ
ルド・トランプ(Donald John Trump)氏。「史上最低の大統領選」などと言われ、選挙期間中の過激発言で世界中の関
心を集めた今回の大統領選挙、殆どの予想は「ヒラリー・クリントン(Hillary Rodham Clinton)氏の勝利」だった。

 トランプ氏の勝利の要因は、「ラストベルト」と呼ばれる地域に住む言わば放ったらかしにされていた元中流層の支
持を集めたからだと言われている。 実際には、投票率の低さ・棄権の多さ・第三者への投票などでクリントン氏の得
票が伸びず、結果的にトランプ氏の勝利となったとの分析がある。

 

トランプ氏とクリントン氏
トランプ氏とクリントン氏

 

  今回のアメリカ大統領選を見ていて、改めて思ったことが2点。
1.世界は常に変化している : 普段は何も無ければ意識もしないだろうが、身の回りから大きく言えば宇宙まで常
に変化しているのが常態であること。 変化の大小や速度、目に見えるか・見えないかなどあるにせよ、昨年6月のイ
ギリスで行われた国民投票でのEU離脱決定一つとっても、それまで誰も想像もしていなかった。
2.ヒトは極めて保守的な生き物である : 今回の大統領選では、ほぼ100%と言っていいくらいクリントン氏勝利の
予想だった。強烈な個性や、暴言・失言の数々で何をしでかすか解らないとトランプ氏は思われてしまったようで、そ
の「何をしでかすか解らない」ところが多くに不安感を与えてしまった。クリントン氏なら、多少の変化があったとしても
予想が付くだろうし、そもそもオバマ政権時代とそれ程政策にも変化はないだろう。ヒトは慣れ親しんで勝手の分かっ
た環境や状態を維持しようとする性向が強い。「保守的」とは、言い換えれば「不安や未知の物に対する恐怖」となる
のではないか。お役所の「前例主義」など、まさに典型である。

  「名前」というのも、知らない物に名付けすることで解ったつもりになれる道具と言えなくもない。身近なところでは星
座占い・姓名判断・血液型など、「分からないと不安になる先の事」を少しでも分かった気になりたいと気休めとして利
用する人が多いのではないか。あるアンケートでは、何の根拠も無く「自分は(病気や生活、人生など)大丈夫」とする
回答が多かったそうで、 先行きの見えない将来に対してそう思い込もうとする人間の性向の現われだろう。世界は常
に変化していて、ヒトの想像など及ばない変化もする
という事をもう少し気に留めておいても良いのでは。

(2017/3/18)

 



 

景気はいつ良くなるのやら?

  アベノミクスは成功なのか失敗なのか、時々マスコミ・マスメディア等で検証されたりもしているようだが、「株価が上
がった。」「成長率が上がった。」等と自画自賛しているが、庶民の感覚では一向に景気は良くなっていない。当たり前
の話で、景気が良くならないのは「個人消費」が伸びないという実に単純な理由であるのにも関わらず、その辺りの手
当てが何らなされていないから。

  諸説あるようだが、GDPに占める「個人消費」の割合は少なく見る意見で50%、人によっては70%としていてこれが停
滞しているところへ、企業が利益が上がっても「設備投資」に回さず「内部留保」してしまうのだから景気が良くなる訳
がない。経済諮問会議だ何だと企業にとって都合の良い施策ばかり行う政府のおかげで、非正規社員が労働者の4
割近くを占めるまでになり、また「 ワーキングプア 」と呼ばれる年収が200万円以下の「働いているのに生活に困窮し
ている人」が労働者の2割に迫るとも言われている。その上、正規社員と非正規社員に関わらず、日本の全世帯の約
6割が生活に苦しんでいるという調査結果もあるそうで、物ばかりが溢れ返っていても売れるはずもなかろう。

  この問題は先進国に共通しているそうだが、アメリカ大統領にトランプ氏が選ばれたのもこの事が大きな要因の1つ
であると選挙後の分析で言われている。

国会答弁の安倍首相
国会答弁中の安倍首相
   

  政治家が国民に頭を下げるのは選挙の時ぐらいで、普段相手にするのは官僚・役人、企業や各種組織・団体等で
ある。 よって、一般の国民の声というのはなかなか耳に届かない。中国の台頭や世界経済のグローバル化等、日本
一国で何程の事が出来るのかということがあるにせよ、 もう少し考えるべきではないかと思わせるような体たらくであ
る。

(2017/3/12)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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