それってどうよ!

《 日々の由無し事から世界情勢まで、感想や思いの備忘録 》

《 2017年4月 》

どこへ行ったか?「自分探し」

 最近とんと聞かなくなった「自分探し」、 誰が言い出したのか分からないが、1980年代半ば頃からマスコミが盛んに
使う様になったらしい。当時は確か「自己啓発」もブームになり始めて、書籍やセミナーが溢れていた様に記憶する。

 さてこの「自分探し」、意味は①「それまでの自分の生き方、居場所を脱出して新しい自分の生き方、居場所を求め
ること。」(デジタル大辞泉)とか②「自分の現状に満足できず、 本来の自分の性格、 人生の目的など、納得できるも
のを探し求めること。」(大辞林 第三版)となっている。 ①は意味からして「自分探し」と言うのは合わないのではない
か。②は「現在の自分は仮の姿で、本当の自分は別にある。」と取れば良いのだろうか?
 ①の意味であるとすれば、環境を変えるとか仕事を変える等ありうる話だが、②になるとちょっと意味不明。現状の
自分の境遇や人生、仕事や人間関係が望んでいるような状態ではないので、もっと良い状態になれる環境や居場所
があるはずだ、 或いは本来の自分の姿や能力が出せる世界があるはずだ、 だから探してみようと言う事だろう。で
あれば、引っ越ししたり、転職したりで良いと思うが。ただし、引っ越した先や転職先が自分の納得できる所である保
証はないので、目指す所が見つかるまで転々と住所を変えたり仕事を変えるのだろうか?余りパッとしないプロ野球
の選手が、トレードなどで他チームへ移籍して好成績を出すと「新天地で花開く」なんて新聞に書かれたりもするが、
どうも長続きはしないように見える。

 「自分」と言うのは探すまでもなく、「自分」と言う肉体に「自分」という精神が宿っているので、 常に「自分」の居る所
に「自分」が在ると言える。 「自分」と言うのは「探す」ものではなく、「作り上げる」ものではないだろうか。 どこかの会
社に就職してその業務をこなすというのも、そういう人間に自分を作る事であるし、サッカーの好きな子供が、練習を
重ねて段階を経てプロの選手になるのも「サッカーの選手」に自分を作り上げた結果だ。 「作り上げる」ことは「変化
」することでもある。 「自分探し」と言うのは結局外部要因にばかり目を向けて、「探し求める」だけになってしまってい
る。 メーテルリンク作の童話『青い鳥』の様に、探しに探し回った挙句見つからず、 気が付けばすぐ近くに居たような
もの。自分自身を「作り上げる・変える」視点が無いと結局徒労に終わるだろう。

 何かブームを作ろうとかビジネス目的でこういう言説を唱えるのも結構だが、世の中にはこういった類の話しをまと
もに取ってしまったりハマってしまう人間が若者を筆頭に少なからず居るのも事実。極端になると、妄想を抱いてしま
ってそこから来る強迫観念に取りつかれてしまい、人生を棒に振るような人もいる。安直に信じるようなことは避ける
べきである。

(2017/4/16)

 


 

当たってみたい「宝くじ」

 1等賞金がだんだん高額化する「宝くじ」(toto: サッカーくじを含む)、10億円も珍しくなくなり購入する人にとっては
更に期待が膨らむが、 実はギャンブルの中でも最も割に合わないものである。 当選金の高額化は、販売額の頭打
ちに対する梃入れの意味もあるそうだ。くじを含むギャンブルには「還元率」(使ったお金に対して、幾ら戻って来るか
)があるが、 日本のギャンブルの還元率は世界的に見ても非常に低いと言われる。日本で可能なギャンブルの還元
率は次のようになる。

  • 競馬 74.1%
  • 競艇 74.8%
  • 競輪 75.0%
  • パチンコ 85%前後
  • 宝くじ 45.7%
  • toto(サッカーくじ) 49.6%

見ての通りおおむね75%以下となり、「宝くじ」や「toto(サッカーくじ)」では還元率50%以下と特に酷い。50%以下という
事は「 買った時点で、半分すっている 」事になり、数字に強い人が「 非常に馬鹿々々しい 」として買わないのも頷け
る。ただ、「競馬」の還元率は74~80%(レースによる)で、これは世界標準とそれほど変わらないそうだ。

 2016年12月15日に成立した「カジノ法案」、日本でもカジノを解禁しようという事であるが、 このカジノの還元率は平
均約95%とされる。以下に代表的なゲームの還元率を挙げてみる。

  • ルーレット(ヨーロピアン) 97.29%
  • ブラックジャック 96% ~ 102%
  • バカラ 98.64% ~ 98.8%
  • クラップス 99.54% ~ 99.986%
  • スロット 95%前後

「ギャンブルの中でもカジノの方が勝ちやすい。」と言われる所以であるのが一目瞭然で、わざわざ海外へ行ってまで
カジノで遊ぶ気持ちも判らないでもない。

 そして、もう一つ「くじ」に関する大事な数字が「当選確率」。高額くじの当選確率は次の通り。

  • 宝くじ(ジャンボ系) :2,000万分の1(2015年末から、それまでは1,000万分の1)
  • ロト7          :約1,029万分の1
  • toto BIG       :約478万分の1

ジャンボ宝くじの旧当選確率1,000万分の1と言うのは、100kgの米から特定の米粒1粒を探し出すのと同じくらいの確
率となる。 ただし、賞金金額1億円以上の当選を目指すならジャンボ宝くじは666万分の1となる。 1等当選確率が比
較的高いtoto BIGの場合、システム上当選確率が3倍から最大81倍になる場合がある。当該試合が中止になった場
合( ただし、5試合以上休止の場合はくじ不成立 )に確率が上るので、試合当日の天気を調べて購入するというのも
狙い目かも知れない。

 仮に1等10億円に当選したとすると、年間1,000万円使っても100年生活でき、サラリーマンの生涯収入(男性・退職
金を含んだ場合、転職無し /2013年調べ)高卒2億3,000万円、大学・大学院卒3億2,000万円と比べても、個人にはと
んと想像が付かない金額である。

 「そんなの当たる訳がない。」と言って買わない人がいる一方、 「買わなかったら当たらない。」と一攫千金を夢見て
買う人がいて、 「貧乏人に対する税金」だとか「愚か者の税金」などと揶揄されても、少額のお金で巨額の賞金を得ら
れる可能性がある「宝くじ」。当たれば正に「奇跡」、一度で良いから当たってみたいものである。

(2017/4/9)

 


 

転職を勧めない3つの理由

 時代が変わり、また「派遣」という働き方も可能になって、転職が一般的になって来た。 転職に対する抵抗感も無く
なって来たようで、若い世代など自分に合わないと思うと直ぐに退職するらしい。「ワーキングプア」と呼ばれるような、
低賃金で働かざるを得ない人も増えており、条件さえ合えば転職したいと考えている人も多いのではないだろうか。
 ただし、現実的に考えると以下の3つの理由から現状では転職は控えた方が良いと思う。特に正社員で雇用されて
いるなら尚更である。

理由① 転職すると条件が悪くなる
 「転職するほど条件が悪くなる」のは昔から言われていることだが、10代~20代ならいざ知らず、 30代以上にな
ると引き抜きや縁故によるものでもない限り、特に賃金の面で希望するような会社・企業への転職は難しいのではな
いか。もう20年程も前から、35才を過ぎると転職は難しいと言われていたので、景気の回復も望み薄の現在でもそ
の状態は変わっていないだろう。

理由② 会社は入ってみないと判らない
 「不動産の広告と求人案内は良い事しか謳っていない」というのが相場だが、 面接を受けたところでその会社の事
は判らないだろう。 採用条件に「試用期間」を設けているところも多いが、 通例3か月なのでその期間にその会社の
状態が判るかどうかも疑問である。 経営状態や労働環境、人間関係や取引関係等今後自分が働いていく上で上手
くやって行けるかを判断しなければならない。 ブラック企業や何か問題のある企業でも、「試用期間」中は甘く働かせ
ておいて本採用になったとたんにきつい労働をさせるという事もあるらしい。
 また、転職先の会社・企業、が転職して間もないのに倒産したというような事例も現実にある。

理由③ 異業種や未経験の職種への転職が厳しい
 採用条件に、「経験者・有資格者」と指定する会社・企業が多い。 つまり、今の会社や企業には昔ほどの余裕が無
く、中途採用する場合は「即戦力」を望んでいる。 これは転職を希望する側にすれば、同業他社か「未経験者可」の
求人先にしか転職できないことを意味するので選択肢が殆どない事になる。 また、未経験者でも採用される可能性
のある所と言えば、「きつい」「低賃金」「人の出入りが激しい」等の職種になり、転職先としては考えられない。

 求人情報が豊富になり、 紹介や斡旋業者の出現でまるで「転職しなさい!」と言わんばかりの御時世だが、「過労
死」は論外として「肉体的に持たない」とか「人間関係が酷過ぎて鬱にでもなりそうだ」とか「余りの低賃金で生活が出
来ない」等余程の理由が無い限り、転職は控えた方が賢明だ。

(2017/4/5)

 


 

その人の行動を見よう

  「言行不一致」「口先だけ」なんていう事は、些末な事から大きな事まで日常茶飯事ではある。身の回りでも、「言っ
てる事は”もっとも”でも、言ってる人間が”もっとも”でない。」「どの口がそんな事を言ってるの?」なんてざらにある。
ニュースを見ていても、金正男氏殺害事件に起因するマレーシアの対応が、大使館職員とその家族が人質に取られ
た格好になったためトーンダウンしたことや、当初は 「森友学園」 を持ち上げた発言をしていた安倍首相が、自身や
夫人に火の粉が掛かって来ると関係を打ち消すのに躍起となってみたり、どうも後先考えずに発言しているようだ。

  人の会話や発言は、反射的 ・ 機械的に行われる事が多いようで、日常会話なんて殆どそうかも知れない。その場
の状況や雰囲気で適当に言葉を発しているだけなので、 いざとなると 「言ってる事とやる事が違う」 結果となる。その
人がどういう人かを見るには、「何を言うか」より「何をするか」で判断すべきではないだろうか。「有言実行」というのは
意外に難しく、「言う」だけならどんな事でも何とでも言える。また、考えや思いと裏腹な行動をとるのも珍しくない 。

  それから、よく聞くのが「考えてる(だけ)」「思ってる(だけ)」の様な発言。 人の内心は他人には窺い知れないので
、その行動や思いを表したいのならば行動で示すべきである。前述の発言はまた、出来ない或いはやる気が無い事
の言い訳として発言されることもしばしばだ。

  偉人と呼ばれる人や何かを成し遂げた人物の言葉に重みがあるのは、 行動による結果の裏打ちがあるからで、
同じ事を普通の人間が発しても何の説得力も無いのは当然である。 もたもた考えている暇があるなら、さっさと行動
に移す方が良い。

(2017/4/2)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Copyright © 「それってどうよ!」 All Rights Reserved.