それってどうよ!

《 日々の由無し事から世界情勢まで、感想や思いの備忘録 》

《 2017年6月 》

功を焦る? 安倍政権

  「共謀罪」の趣旨を含む組織的犯罪処罰法(「テロ等準備罪」法案)の改正案が5月23日午後、 衆院本会議で採決
され、 自民・公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決された。 5月29日、参院本会議で審議入りした。まあ、
参議院も与党過半数なので成立でしょう。 しかし、国内だけでなく海外も含めあちこちから批判や反対が多いこの法
律、内容を見れば全く必要のない代物にも関わらず何故ここまで拘るのか。「全く必要のない代物」と言うのは、2020
年の東京オリンピック・パラリンピックを控えテロに対処するためと国際組織犯罪防止(TOC)条約の締結に必要だと
言う理由がそもそも成り立たないからである。

 簡単に説明すれば、国際組織犯罪防止条約の締結は、すでに関連する法律を持つ日本は共謀罪の様な新たな法
律を制定しなくても、 今すぐにでも可能であるとされる。 また、 この法律はテロ対策のための法律ではなく、国連との
間で別に13本のテロ対策条約をすでに結んでいる。 もっとも、法律がある事とテロに対処できる能力は別物なので、
政府の言うように仮に共謀罪を成立させたとしても、それがそのままテロに対応できる事にはならない。結局、2003年
から2005年の間3回に渡って廃案にされた(全て小泉政権時) 「治安維持法」 を名前を変えて成立させたいだけの事
ではないだろうか。一説によると、アメリカの圧力(日本国民全てを監視対象にする)と警察組織の強い要請 (利権確
保・維持 )があったと言われている。

 政権としてか安倍総理の個人的な願望だか知れないが、最大の眼目は憲法改正だろう (特に9条)。 2015年9月に
成立、2016年3月施行した安保関連法(正式には平和安全法制)や、北朝鮮情勢に絡んで米空母補給艦を自衛艦に
護衛させたりと、小手先の既成事実を積み重ねているが、こういうやり方では憲法改正は難しいのではないか。改正
しなくてもこういう事が出来るのなら、 改正しなくても良いじゃないかとなるからである。 やはり、きちんとした手続きを
踏んだ王道を行かないと無理だろう。何故憲法改正が難しいのか、「衆参両院で2/3以上、国民投票で1/2以上の賛
成で成立 」という条件が厳しいという意見もあるが、 世界的に見ても標準的でありそうころころ改正できるものでもあ
っても困るのではないか。 難しい理由は、 この国の国家というものが信用されていないから、そしてその原因は先の
大戦の敗戦処理をこの国家は自からの手で行わなかったからではないだろうか。

 未だに、「現行憲法は押し付けられた」「極東国際軍事裁判(東京裁判)はまともな裁判ではなかった」など、政治家
・学者・評論家などが発言するが、 自分達は戦争の当事者であり世界的に見ても殆ど例を見ない「無条件降伏」をし
てしまった事を忘れているようだ。 「無条件降伏」とは「降伏するから何があっても文句は言いません」という事、従っ
て何をされるにしても勝った相手側の胸先三寸である。 戦争で敗北したのなら、①何故開戦したのか②敗北の原因
は何か③敗北した責任の所在の明確化と処分④国民への謝罪と言うような事柄をきちんと行うべきだと思われるが
今までなされていない筈ですね。理由は簡単で、責任論になるとどうしても天皇の責任を問わなければならなくなる事
、自分のみならず同僚・所属部署から他の部署・組織の首を絞めることになる或いはなりかねないからと思われる。

 敗戦を終戦と言い換えるのも結構であるが、 「極東軍事裁判はデタラメな裁判」 だったのなら自分達で本当に責任
があったのは誰であったかをはっきりとさせ、この裁判の結果処刑された7名の中に本当は責任の無かった者がいた
としたら、遅ればせながら「名誉回復」すべきだろう。出来ない理由は上述の通り、勘ぐれば処刑された人間に全て責
任をおっ被せて知らぬ顔を決め込みたい者もいたのではないか。「憲法は押し付けられた」のなら自主制定憲法並み
に改正すれば良いが、その一方で都合よく使って来たのも事実ではないか。彼我の物量の差が余程骨身に染みたの
か、戦後は経済一本に絞ってやって来た。その際、軍備に多額のお金を支出せずに済み、また海外で戦争や紛争が
起こっても関与せずに済んだ訳だ。ただ、国民の方にその意識が無ければ改正は困難だとも言える。

 「美しい国日本」を目指すという安倍総理(政権)、戦後72年も経ってしまって今からでも遅くはないとはとても言えな
いが、あの戦争に対して本当の清算をしてみればどうだろうか。戦死者も含め、現在でも兵役に就いた正確な数さえ
不明のまま(記録が処分されたためと言われる)の「学徒出陣」。 安倍総理は、現在の日本がこの学生さん達にどう
いう風に評価されると思っているのだろうか。

(2017/6/11)

 


 

ああ 声優

 めっきり減ったTVの映画番組、以前なら思い出すだけでも全国ネットで、「日曜洋画劇場」(現在のテレビ朝日系列
、 解説は淀川 長治さん)、「月曜ロードショー」(TBS系、 解説は荻 昌弘さん)、「水曜ロードショー」(TBS系の元月曜
ロードショーと日本テレビ系の金曜ロードショーの前身の2つがある)、 「金曜ロードショー」(日本テレビ系、解説は水
野 晴郎さん)、「ゴールデン洋画劇場」(フジテレビ系 、 土曜放送で解説は高島 忠夫さん)と、殆ど毎日と言っていい
くらいどこかの局で主に洋画が放映されていた。
 番組最後の、 淀川さんの「それではまた次回をお楽しみに、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。」や、 水野さんの「いや
ぁ~、映画って本当に素晴らしいものですね」は今でも覚えているくらい有名だ。因みに水野さんの挨拶は主に3種類
あるらしいが(他に「面白いものですね」「良いものですね」がある)、映画の出来で使い分けていたそうで、記載順が評
価順になる。

 昔は、映画館に行く事は結構贅沢で一大イベントだった感があるが、テレビ放映により茶の間で無料で気楽に映画
を楽しめることが出来るようになった事は映画を身近にしてくれたし、そういう人は多いに違いない。 時代が進むにつ
れ、 再生機器の普及やレンタルビデオ ・ レンタルDVDショップに衛星放送の台頭があって、映画の視聴方法も多様
化し視聴率が下がってきたためか映画の放送も減少した。テレビ放送用に編集されたりCMが間に入ったりなどのマ
イナス面もあり、現在ではネット配信により自分の見たい時に見られる様になったため、さらに放送が減少している。

 そんなテレビの映画放送、 今と違って洋画は全て日本語吹き替えで、この俳優ならこの声優さんとほぼ決まってい
たように思う。ざっと思いつくだけでも、アラン・ドロン=野沢 那智(のざわ なち)さん(アル・パチーノも担当されていた
と思う)、ショーン・コネリー=若山 弦蔵(わかやま げんぞう)さん、チャールトン・ヘストン=納谷 悟朗(なや ごろう)さ
ん、クリント・イーストウッド=山田 康雄(やまだ やすお)さん、スティーブ・マックィーン=宮部 昭夫(みやべ あきお )
さん、 ジェームズ・コバーン=小林 清志(こばやし きよし )さん、 チャールズ・ブロンソン=大塚周夫(おおつか ちか
お)さん、オードリー・ヘプバーン=池田 昌子(いけだ まさこ)さん、ジェームズ・ガーナー=家弓 家正(かゆみ いえま
さ)さん、 ソフィア・ローレン=此島 愛子(このしま あいこ)さん、エリザベス・テイラー=武藤 礼子(むとう れいこ)さん
…とまあきりが無いが、錚々たる顔触れの俳優 ・ 声優が並んだものだ。ただ残念な事に、野沢さん、納谷さん、山田
さん、宮部さん、大塚さん、家弓さんは既に故人となられている。

 日本語吹き替えに付いては、 「俳優さんの声質と違う」 「声のイメージが合わない」などの批判もあるらしい(批判と
言うより好みの問題だ。)が、 翻訳が正しい事を前提に、洋画を多くの人に馴染みのあるものにした功績は大きいと
思う。ネイティブ並みにセリフが理解できる人など殆どいないであろうし、字幕を追いながらでは肝心の映像を見るこ
とが疎かになってしまい、 何のために映画を見ているのか分からない。 その点吹き替えなら、映像は目で音声は耳
でと自然な状態で鑑賞できるので、内容も頭に入りやすい。 それが証拠に、今では新作が始めから吹き替えで映画
館で公開されるくらいで、そういう面で声優さんの貢献度は高いのではないか。

 今はアニメを見るような年齢でもないが、 前述の納谷さん、山田さん、大塚さんは、1作目の「ルパン3世」でもメイ
ンキャラクターの声を担当されていたのが懐かしい。 声優さんは、映画の吹き替えだけでなく当然アニメの声も担当
されるが、 どちらにせよ声だけで演技をするのは素人考えでも難しいだろうなと思う。 昔は裏方さん扱いだったのか
待遇が良くなかったそうだが、現在では随分改善されているようだ。 これからも、アニメに吹き替え、色んなナレーシ
ョンなどで楽しませて欲しい。

(2017/6/3)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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