それってどうよ!

《 日々の由無し事から世界情勢まで、感想や思いの備忘録 》

《 2017年7月 》

「長生き」は幸せか?

 年々「平均寿命」が伸び、 厚生労働省が2017年3月1日に発表した2015年における日本の平均寿命は、男性が80.
75歳、女性が86.99歳であった。男性の平均寿命80歳超えは2013年が初めてで今年2015年が連続の3年目となる。
今後、数字上での傾向を見る限りでは「年+0.数%の増加」「5年前後おきに-0.数%の減少」といった流れが続いて
行きそうで、社会情勢に変化が無ければ、男性の平均寿命85歳超、女性90歳超もそう遠くないかも知れない。

余談であるが、日本の「平均寿命」は、一部データを除外(年度によって基準が異なる)して計算しているため正確で
はなく、実態より短めに計算されているとの事である。

・ 「平均寿命」
 「平均寿命」とは「各年における0歳児の平均余命」を指す。 例えば2015年の女性の平均寿命は86.99歳なので、「
2015年に生まれた女性は、 社会情勢などの大きな変化が無い限り、平均的に86.99歳まで生きられる」ことを意味す
る。「2015年時点で亡くなった女性の平均年齢が86.99歳」では無い。また「2015年時点で87歳の女性は、普通ならば
この一年間に亡くなってしまうだろう」との意味でもない。

 平均寿命が伸びてきたことによって「高齢化」が進み、日本は現在すでに「超高齢社会」と呼ばれる状況にまでなっ
ている。 2015年9月、総務省が、 日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合が過去最高の26.7%となり、国内
における80歳以上の高齢者の人口が1千万人を超えたことを発表した。「4人に1人が高齢者」ということになり、2035
年には総人口に占める高齢者の割合が33.4%となり、「3人に1人が高齢者」になるという推計も出されている。

 世界保健機構(WHO)や国連の定義では、 高齢化率(総人口のうち65歳以上の高齢者が占める割合)が7%を超え
た社会は「高齢化社会」、14%を超えた社会は「高齢社会」、21%を超えた社会は「超高齢社会」とされている。 その中
で日本の高齢化が「世界でも類を見ない」といわれる理由のひとつとして、高齢化の進行の速さがあげられている。

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 国が経済的に豊かになり、衣食住が満たされ、社会環境や医療技術の進歩により長生きする人が増えるのは喜ば
しい事なのだろうが、高齢社会になったことによって様々な問題が出てきている。

1. 医療費の増大
 国民医療費は2000年度から2010年度までの10年間に24.1%増大、 医療費の公費負担額は1999年度の26兆3,863
億円(国民所得比7,24%)から2009年度には30兆8,447億円(国民所得比9,09%)に増大、日本の医療費は国内総生産
や国民所得を上回るペースで増大傾向となっている。

平均寿命の伸びだけでなく、 高齢者人口の増加、出生率の低下、就業世代人口の減少などの複合的要因により、
国内総生産や国民所得を上回るペースで増大傾向である医療費を、今後どのように負担していくかが重大な問題に
なっている。現状では、有効な解決策が見いだせていない。

2. 介護の問題
 健康で長生きできれば良いが、 実際には身体が弱ったり色々な病気などで要介護の状態の人も多い。 総務省が
2012年におこなった「就業構造基本調査」によると、働きながら介護をしている人の数は約291万人。 進む高齢化に
ともない、ますます家族の介護に関わる人が増加することが予想される。

 医療費の問題と同じように介護費用も増加する事は確実で、 その負担をどうするか、また介護施設や介護士の不
足、さらに前述の様に家族への負担、これらをどうするか。専門の介護士でも「重労働」だと言われる介護を、素人で
ある就労している、 あるいは高齢の家族にさせる事はちょっと無理があるのではないか。 現実に「介護疲れ」が理由
で、心中や殺人といった痛ましい事件が起きている。

3. 孤独死
 自室内で誰にも看取られず死亡する「孤独死」が増加している。孤独死する多くは一人暮らしの高齢者で、「核家族
化」や「社会からの孤立」といった社会問題も絡んでいる。現在、年間死亡者数約125万人のうち約3万人がこの孤独
死の状態で発見されているが、今後この比率はさらに増加していくことが予想されている。

 一人暮らしの高齢者の6割以上は、日常生活の中で近所付き合いがほとんどないそうである。深刻な社会問題と化
しているが、「孤独死」に明確な定義がない為、警察の死因統計上では「変死」という扱いにされ、行政上は「孤立死」
という言葉で表現されることが多い。

その他、空き家の増加の一因、無縁仏の増加、交通事故など、既に1970年に「高齢化社会」になっていたにもかかわ
らず何の対策も考えられていなかった様で、その付けが今になって回って来ているのだろう。
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 平均寿命が伸びる事や高齢社会というのは経済的に豊かになった証左であるが、 大事なのは、 高齢者の方々が
「長生きして幸せ」に感じているかどうかではないか。 人は自分の意志で生まれて来たわけではなく、 自死以外は自
分の死期も分からず、それでも死ぬまで生きていかなければならない。 何が「幸せ」かも人それぞれ異なる現実で、
数字ばかり追う事の無意味さをもう少し理解してみても良いのではないか。

(2017/7/16)

 



 

「世間をお騒がせして、申し訳ございません。」

 タイトルは、有名人特に芸能人が何か問題や不祥事を起こした時に、記者会見などでよく口にする言葉です。その
まま聞き流す事が多いですが、良く考えてみるとおかしな物言いです。マスコミ・マスメディアが報道するので「世間が
騒ぐ」(騒いでいるかどうか実際のところ分かりませんけど)のであって、報道が無ければ騒がれる事もないでしょう。

 「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュースになる」報道業界の本質を良く表している格言
です。 報道するから「ニュース」になる訳で、詰まる所ニュースと言うのは上の格言にもある様に、「誰かのやる事」を
あれこれと公に知らせる事と言えます。 報道だけでなく、 普段の人間の会話が「誰かの事」が殆どで、 殆どどころか
100%と言えるかも知れない。

 そうかなと思われるかも知れないが、「直接的」に言うか「間接的」に言うかの違いだけで、間接的にとは例えば「政
治が悪い。」「どこそこのレストランは美味しい。」「今度のあの車はデザインが良い。」と言った言説です。これらは言
い換えれば「政治(家)が悪い。」「どこそこのレストラン(のシェフが作った料理)は美味しい。」「今度のあの車はデザ
イン(したデザイナー)が良い。」となり、人の事を言っている訳です。天気予報でさえも同じように言えるかも知れませ
ん。 「今日は晴れです。」「明日は午後から雨です。」など天候を気にするのは人間であって、それを気にする人間の
希望・願望を天気予報は表しているとは言えないだろうか。

 普通の人間でもマスコミ・マスメディアでも、 「人の口には戸は立てられない」の諺通り、一旦口の端に上ると直ぐに
拡散しますね。ただし一般の人間ならまだしも、マスコミ・マスメディアにはもっと責任感を持って欲しいと思う方は多い
のではないでしょうか。きちんとした事実ではない報道を垂れ流しにする面は今でもあり、マスメディアに対しては「BP
O(放送倫理・番組向上機構)」があるとは言えまだまだの感があります。政治家や芸能人などが報道に対してクレー
ムを付けるのも一理あります。

 古いところでは、某プロ野球チームのある選手が「ベンチがアホやから、野球がでけへん!」と言ったとか言わない
とかで結局引退したという有名な出来事がありましたが、 どうもスポーツ新聞の記者が言葉を集めて「創作」したとい
うのが真相だと言われています。本当だとするなら、この記者が何を思って一種の「捏造」を行ったかですが、選手生
命をも左右するという事に思いは至らなかったのでしょうか。 同じく野球絡みですが、現北海道日本ハムファイタ-ズ
の大谷 翔平選手が、 高校時代現阪神タイガースの藤浪 晋太郎選手とあたかも「親友」のごとく新聞に書かれ、 「友
達でもないのに何故だろう?」ととあるTV番組で言っていたと記憶しますが、 いくら「大人のオモチャ・・・・・・・」と化した高校野
球でも、大の大人が高校生相手に美談調であるとは言え話を創作するのはちょっと?どころかおおいに疑問ですね。

 マスコミ・マスメディアは「第四の権力」とも言われ、また内心そう自負しているはずでしょう。警察発表を鵜呑みにし
て報道を行ったために数々の「冤罪」の片棒を担いで来た事実。自分たちの報道がどういう結果をもたらすかをよー
く自問して、特に一般人に付いて報道する時は、もっと注意深く考えて報道して欲しいものです。

(2017/7/8)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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