それってどうよ!

《 日々の由無し事から世界情勢まで、感想や思いの備忘録 》

《 2017年8月 》

待つ楽しみ

 業務取引の見直しなどで一旦は落ち着いた感のある「宅配問題」。大手運送会社の配達員が荷物を乱暴に扱う様
子が動画投稿されて、騒ぎになったのもまだ記憶に新しい。過剰な配達業務に嫌気がさして荷物を粗雑に扱うのは、
この頃は聞かなくなったが年賀状の配達で以前はよくあった事である。

 インターネットの普及と、それに連動してネット通販が盛んになり、宅配荷物の量が年々右肩上りで増え続けている
。更に、荷主である通販業者のサービス競争で「即日配送」なるものまで出てきたために、現場の配達員は大変であ
る。知らない人の中には「1日中車に乗っていて楽そう。」ととんでもない事を言う人もいるが、経験のある方なら結構
重労働である事をご存じだろう。再配達荷物の問題などもあるが、労働集約型産業のため末端の配達員に負担やシ
ワ寄せが掛かりやすい。

 現状では増え続ける荷物に対して人手が追い付かないそうだが、今のシステムでは解消するのは簡単ではないだ
ろう。考えられる方法としては、

①宅配ボックスの普及:ごく一部のマンションや集合住宅に設置はされているものの、未設置のところが殆どで戸建
てでは恐らく見たことが無い。
②荷物の受け取りステーション:共働き家庭や独身者への配達では再配達も多くなるので、 コンビニなどと協力して
荷物を受け取れるようにする。 実際郵便局は本局に限るが24時間荷物を受け取ることができるようになっている。
③ドローンでの配達:既に研究や実験は行われているようである。が、短期間で実用化できるだろうか。

以上の3つ程度だろうか。

 それから、これは通販業者側の問題であるが「即日配送」サービスなどというものは廃止すればどうだろうか。これ
の廃止で、 配達現場にどの程度好影響があるか分からないが、普通に考えてどうしてもその日の内に手に入らない
と困るという物は先ず無いと思われる。

 一昔前なら、 誰かが荷物を送ってくれたり通販で何か買い物をすれば、荷物の到着を「まだかな?」と待ち遠しくし
ていたものである。特に子供の場合は、学校から帰るや否や荷物が届いているかどうか確かめたものだ。時代の変
化で、なんでもスピディーにとかインスタントにとか、現代人は多忙だとか言ったところで、どこかに余裕と言おうかゆ
っくりする場面もあっていいのではないか。少しの間待つというある種の「楽しみ」も無くしているのだろうか?

 便利さばかりが追及され、 その裏の便利さを提供する側の事はすっかり忘れられ、過剰なサービスと言うより「 異
常 」なサービスが当たり前になる事のおかしさは、もっと考慮されてしかるべきではないか。少しこの場にはそぐわな
いが、「 果報は寝て待て 」と言う諺もある。

(2017/8/11)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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