それってどうよ!

《 日々の由無し事から世界情勢まで、感想や思いの備忘録 》

 

「第48回衆議院議員総選挙」

 10月22日に投開票が行われ、 早々と結果も判明し、自公連立で300議席を超える圧勝となった今回の衆院解散総
選挙。 しかし、この解散総選挙は全く持って何の為だったんでしょう。 取って付けた様に「北朝鮮情勢」や「次の消費
税増額分を少子化対策に当てる」事を解散理由に挙げた安倍首相。 「何で?」と思った人も多かっただろうと思われ
るが、前記項目についての法案を巡って、国会が紛糾して収拾がつかないような状態にでもなっていたのなら解散理
由として判るが、そんな状態ではさらさらなかったことは明白。 マスコミには「森友学園問題」「加計学園問題」から逃
げる為だと報道されていたが、それだけ解散が不可解だからだろう。

 この、首相を務める人物は時折素っ頓狂な発言をされるが、 選挙期間中のテレビの党首討論でも、共産党から解
散理由を問われて「 共産党が速やかに解散しろと言っていたではないか。」とまるで共産党に言われたから解散した
とでも言いたげな発言があった。 少数野党に「解散しろ」と言われて解散するような安定多数の与党があるのかと聞
きたいくらいだが、幼稚なのか、筋が通っていなくても反射的に反論或いは相手のせいにしようと思ってしまうのか、
呆れるし、見苦しく聞き苦しい。

 台風の影響があったとは言え、戦後2番目の投票率の低さ(もっとも、期日前投票は2千万人にも及んだ)で、過半数
も割るのではないかという悲観論も一部に出ていたのが、蓋を開けて見れば現有議席を保持、自公合わせて3分の2
議席を超える圧勝。 これは自民党の力と言うよりも、野党の自滅ですね。責任は、希望の党代表-小池 百合子東京
都知事と前原 誠司民進党代表の二人ですか。

 

第48回衆院選選挙結果

投票率 52・66%→53・68%
議席 公示前 結果 増減
自民  284 → 284 =0
公明  34  → 29 =▲5
希望  57  → 49 =▲8
維新  14  → 10 =▲4
共産  21  → 12 =▲9
立民  15  → 54 =39
社民  2   → 1  =▲1
無所属 45  → 23 =▲22
定員 475(欠3)→465(残2)=▲10

 

 考えが浅いのか、 小池 百合子氏は都議選の勢いが国政選挙でも出せると踏んだのか急ごしらえの政党を作って
衆院選に臨んだ結果が惨敗。都議選と言ってもあくまで地方選挙、知事としても豊洲の件やオリンピック会場の件で
ボロが出てもうそれ程勢いは無いし、 民進党に対する対応にも配慮が欠けていて、結果「安倍1強政治の打破」とい
うスローガンも本気でやる気があるのか疑わしい。それにも増して何を考えているのか判らなかったのが、前原民進
党代表。仮にも、1党の党首が党員を引き連れてよその党に公認を貰って立候補するなんて言うのは、どうした事な
んでしょうかね。小池氏自身と同様に、小池氏の勢いを見誤った上に、他人の勢いにあやかろうという情けなさ。いく
ら「当選してなんぼ」の国会議員だとしても、党首を辞任し離党して希望の党の公認を受けるのが筋ではないか。そし
て、 極め付けが選挙後のテレビ番組で「民進党には右から左までの考えの人がいて、これでは駄目だと思っていた」
と言うような発言をしていたとか。それならそれで、なおさら民進党を割って希望の党に合流すれば良かっただけの話
。それでいて、無所属ながら未だに民進党代表のままというのだから、支離滅裂ですね。

 想像力の逞しい人なら、「安倍と小池が実は連るんでいて、野党の弱体化を図ったったのではないか」と考えるかも
知れませんね。決して、自民党が与党に相応しいから選ばれたのではなく、政権交代できるだけの野党が存在しない
ことが大きく選挙結果に影響しているんでしょう。他に選択肢が無いという事は全く喜ばしい事ではなく、戦後の殆どが
自民党政権であったのは、現象としては1党独裁になっているんですね。誰の言葉だったか忘れましたが、確か「その
国の政治はその国の国民の民度を表す。」というのがあったと記憶します。

(2017/10/28)

 



 

どうなる?朝鮮半島情勢

 立て続けのミサイル発射に、水爆と言われる核実験を行った北朝鮮。世襲3世になってから特に軍備の増強に拍車
を掛けているようだが、それに対してのトランプ大統領の発言からすわ戦争かなどの憶測が飛び交っている。

 まずこれまでの米朝関係の経緯を整理すると、
① 19世紀中頃、李氏朝鮮は西洋列強に交易の門戸を閉ざしていた。1866年に勃発したジェネラル・シャーマン号事
件は、李氏朝鮮が通商条約の交渉のために送られた米国の武装商船の入国を拒否した為、両国が戦火を交え、朝
鮮民衆の攻撃によりジェネラル ・ シャーマン号の乗組員が殺害された。その後、米国は報復を行い、1871年に辛未
洋擾が発生した。
② 米朝は1882年に完全な通商関係を築いたが、1905年に米国が日露戦争の講和を仲介したとき、関係は再び悪
化した。日本が朝鮮を自国の勢力下に置くことを受け入れるよう米国に求め、5年後に併合したとき米国はこれに反
対しなかった。朝鮮の国家主義者たちは、第一次世界大戦終結に際してウッドロー・ウィルソン大統領が民族自決の
原則を提唱しヴェルサイユ条約を締結したパリ講和会議に赴いて、米国に支援を嘆願したが受け入れられなかった。
③ 1945年の第二次世界大戦終結後、連合国は暫定措置として朝鮮を38度線で分断した。しかし、東西冷戦時代の
幕開けに伴う米ソ関係の悪化により再統一は妨げられた。 在朝鮮アメリカ陸軍司令部軍政庁による南朝鮮(後の大
韓民国)統治時代、北朝鮮側の米朝関係はソビエト連邦の軍事政権が主導していた。ソ連軍軍政下、北朝鮮臨時人
民委員会によって間接統治が為されたこの時代の北朝鮮は米国を公然と非難し、 米国を否定的にとらえ始めた。し
かし、 数人の米国の閣僚と使節らは彼らが共産主義政権によって粛清されるまではこの時代でも活動的であり、個
々の米国人も朝鮮の独立にとても協力的だった。
④ 1948年8月15日の李承晩大統領による大韓民国建国後、これに対抗して同1948年9月9日に金日成首相は朝鮮
民主主義人民共和国の建国を宣言した。ところが、ソ連は承認したものの米国は承認しなかった。 その為、金日成
は米国は日本の帝国主義者の後継者であると主張し始め、反米感情が激しくなると半島から多くの米軍が撤退した
(このレトリックは今でも使われ、米国は米国で対敵国貿易法による北朝鮮に対する経済制裁を現在も続け、また
外交的にも未だに北朝鮮を承認していない。)。
 半島から米軍が手薄になるのを機に、 1950年6月25日、北朝鮮はソ連の暗黙の了解のもと、38度線を超えて南部
に侵攻した。 国連安全保障理事会は緊急会議を開き、北朝鮮の侵略を押しとどめるためすべての国連加盟国に支
援を要請する決議を採択した。6月27日、トルーマン米大統領は独断で宣戦を布告し、国連の警察活動の一環として
韓国を支援するよう米軍に命じた。当初韓国軍と米軍は劣勢であったが、大量の国連軍の応援で北朝鮮へ進軍。こ
れを見て、およそ18万人の中国義勇軍が参戦し、冬季の苦しい戦闘と悲惨な退却のあと、国連軍は12月15日までに
再び南の38度線まで押返されてしまった。50年12月31日、共産勢力はおよそ50万人の将兵とともに2度目の韓国侵
攻を開始したが、国連軍の絶え間ない空爆を受けて攻撃が鈍り、前線は最終的に38度線沿いで動かなくなった。
 51年7月、 停戦交渉が始まり52年秋にアイゼンハワーが米大統領選挙に勝利するまで続いた。 アイゼンハワーは
北朝鮮・中国に密かに連絡をとり、和平合意が成立しない場合、核兵器を使用する用意があり対中戦争も辞さないと
伝えた。 53年7月27日休戦が成立し、その時点での前線が南北間の事実上の国境とされた。この戦争で、およそ300
万人が命を落したとされる。
⑤ 朝戦戦争後の60年代から小規模な野外訓練で始まった米韓の合同軍事演習。 規模や回数などの変遷があり、
その間北朝鮮との関係でも紆余曲折があったが現在でも続けられている。当然ながら北朝鮮を意識した軍事訓練で
あり、北朝鮮側から見れば、目と鼻の先で大規模な軍事訓練を行われれば脅威に感じるのはもっともである。

 まとめると、ここまでの殆どの期間、アメリカは朝鮮に対して敵視・敵対の態度だったことが分かる。 現在のトランプ
政権になってからは、「さあ戦争だ」或いは「斬首作戦」と呼ばれる金正恩暗殺計画まで公然と囁かれている。国連で
も制裁決議が可決され、圧力や締め付けばかりの対応になっているが、今までの経緯を見ても効果の程は疑問であ
る。

 そもそも、 朝鮮戦争が停戦して以来64年も経っているが未だに終戦宣言も無く、 北朝鮮側にすればいつまた戦争
になるかも知れないという恐れを持っているはずである。 報道などでは、北朝鮮が「異常」な国である様なニュースば
かりであるが、停戦中である事をすっかり忘れているどこかの国と違い、当事者の北朝鮮からすれば停戦とは言え戦
争中であるので軍備の拡充は当然ではないだろうか。
 3代目の金正恩党委員長になってから兵器の実験が活発になったのは、世界情勢の変化が大きいだろう。 東西冷
戦が終わり、ソ連は崩壊、中国は経済発展を遂げ軍備を増強、覇権拡大に夢中。 金正恩は、おそらく何か事が起こ
った時に中国やロシアが昔の様にアメリカと対峙してくれるとは思っていないのではないか。中露が当てにならない以
上、自前の力を付けるしかないという考えだろう。祖父や父親を超えたいという個人的な思いもあるかも知れない。

 この問題の重要な点は、先ず朝鮮戦争の結末をはっきりさせることである。これについては、アメリカが対応を改め
る必要があり、和平交渉を始めて終戦宣言をすべきだろう。その後、国家承認をするとか国交の締結などはまた考え
れば良いのではないか。
 余談だが、 以前某テレビ番組で「同じ民族同士で揉めて、近隣に迷惑を掛けている。」云々と発言していた学者(だ
ったと思われる)が居たが、○○丸出しの言い草だなと呆れた記憶がある。 朝鮮半島の分断の原因の一つに日本の
植民地であったことが考えられ、良い大人が近代史も知らずにいるのか本当に「平和ボケ」も甚だしい限り。歴史に「
もし」は無いとされるが、 一歩間違えれば日本が分割されていた可能性があった事くらい、物の分かった人間なら知
っている事だろう。

 

ミサイル発射実験を視察する金正恩党委員長
ミサイル発射実験を視察する金正恩党委員長

 

(2017/10/13)

 



 

日本の英語教育

 時々、一体この国はどこの国だろうと思わせるのが、相も変わらずの「英語熱」。 随分以前から、国際語であるとさ
れる英語を使いこなせるようにと、半ば強迫観念的に思い込まされている方々が相当数存在するように見えます。

 学校の英語学習の問題点も以前より槍玉に挙がっていますが、はっきりと言えるのは的外れの批判が多い事です。
最も多い批判が、「中高で6年間も学習してもさっぱり話せるようにならない」というものですが、「話せる」ようにならな
いのも当然です。日本の学校教育の英語は「話す」事を目的としていない事は、授業内容からして明らかで、「読み・
書き」を主眼に置いています。これは、歴史的に古くから外国の書物を読んで日本語にして理解して来た名残りでしょ
う。「外国語」というものは会話に使うものではなく、色々な知識を得たり学問を学ぶための資料であった訳です。そし
て、見落とされているのが「書き言葉」と「話し言葉」の違いです。 最近は余り聞くことがなくなりましたが、 「識字率」と
いう言葉があります。 文字が理解できるかどうかと言う事ですが、 「聞く・話す」は出来ても「読む・書く」が出来ない場
合があります。 このことからも分かるように、現状の学校教育の英語教育では「会話」ができる様になる事はありませ
ん。

 公立学校でも、ネイティブスピーカーを講師にしたり、テレビでは英会話スクールの幼児教室のCMまで流されるよう
に、「英語で会話できる事」が重要視され、幼児期から教えないとダメだと言わんばかりの風潮も見られます。個人的
にはこのような流れも何れは終わると思っていますが、その根拠は、

1.最も重要な点は、 母国語(日本の場合は当然日本語)がしっかり身に付いていないと、外国語は身に付かない事
です。バイリンガルやトリリンガル、さらには5~6ヵ国語も話せるという人も少なからず存在しますが、個人的には全
ての言語が同等に使える訳ではないと思われます。 何かベースになる言語があって、その上に他の言語が乗ってい
るような状態でしょうか。 コンピュータに例えれば、1つのプログラミング言語で動作するのであって、 同時に2つ3つ
のプログラミング言語で動くものではないでしょう。
 日本人であれば、何か考え事をしている時頭の中では日本語が出ているはずです。 幼児に英語を教えるのは、将
来的に英語に興味を持たせたり好きになってもらう目的では良いかも知れませんが、先ずはしっかり日本語を教える
べきでしょう。そして、前述したように「書き言葉」と「話し言葉」の英語を今後どういう割合で教えて行くのかを、何のた
めに英語を学習するのかという事と併せて考えるべきでしょう。

2.外国語は英語だけではないのに、義務教育では英語一辺倒になっています。英語をネイティブ並みに使える人間
を育てて、 政治や経済、情報発信等に役立てたいという事でしょうが、英語は国際語と言われるものの、世界のどこ
ででも通じるものではありません。 海外旅行の経験があれば、 先進国のヨーロッパでさえ殆ど英語が通じないことが
分かります。 世界には多種の言語があるにも関わらず、この英語偏重の意味も分かりませんね。 そして、今後の英
語教育は「会話」に比重を置くのか、半分々々の割合で学習していくのかもはっきりしません。
 もっと大事な事は、何語を話せるかではなく「中身●●)」を話せるかです。 日本語で話していても内容の無い詰まら
ない事しか話せない人間が、英語を話せるからと言って素晴らしい話ができる訳ではないですね。そういう意味でも、
先ず国語をしっかりと身に着け、 内容のある事が話せるように色々な学習をすることが、 外国語を話せるようになる
上での土台になるでしょう。

 色々な面で、 アメリカに擦り寄ったり物真似をしようとしたり、 はたまた庇護してもらおうとしたり、とても一つの独立
国家とは思えないですね。 以前評論家だったかが、「いっその事アメリカの州の一つにでもなれば」と書き記していた
と記憶しますが、そうすれば国語が「英語」になるので悩むこともないでしょうね。

(2017/10/7)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Copyright © 「それってどうよ!」 All Rights Reserved.